超簡単 材料費なし 巨大ペットボトルで作る 桑山式 太陽投影板

先日、長野県総合教育センターの研修で、望遠鏡と太陽投影板による太陽観察の方法を教えていただいた。でも、私の勤める学校には、天体望遠鏡はあるものの太陽投影板はない。いくらくらいのものかと調べたところ新品は、1万円以上するではないか。中古でも2,000円から3,000円。単純な道具なのになんと高いことか。
 自作できそうなので、「太陽投影板」をキーワードに検索してみると、いろいろな自作の太陽投影板が出てきた。でも、中には安いとはいえいろんな材料をそろえなければいけないものもある。もっと簡単で安あがりの投影板はできないものか。
 そこで、円筒形の材料を考えたところ、真っ先に思いうかべたのがペットボトル。それも、できるだけ大きいもの。そういえば、理科準備室に石灰水をためてあった大きな「サントリー角瓶」のペットボトルがあることを思い出した。
 石灰水を移して、ペットボトルの口を24.5mmの接眼レンズに合わせてみたところ、あつらえたようにピッタリはまるではないか。「これならいけそうだ!」


遮光板と投影板は、加工しやすくてある程度強度のある発泡スチロールのトレーを用いることにした。

作り方
@まず、ペットボトルの取手の部分をカッターで切り取った。
A次に、2枚のトレーをペットボトルの内径に合わせて切り抜いた。一方は水性顔料のマジックで黒く塗り、中央に接眼レンズ大の穴をくりぬいて遮光板にした。もう一方は、両面テープでコピー用紙を貼ってトレーの形に切り取り投影板とした。
Bこの2枚を、ペットボトルにはめ込んでできあがり。30分ほどでできてしまった。
 投影板は、ちょうどの大きさであればペットボトルの中を前後にスライドさせることができる。完璧ではないか。    


実際の太陽観察

                                    2015年12月11日