わたしたち夫婦は,子連れどころか,大人だけの海外旅行も1回しかしたことありませんでした。それでも,子ども3人(6歳・4歳・6ヶ月),おじいちゃん・おばあちゃんを連れての初めての海外旅行を楽しんでくることができました。わたしたちが,この旅行で「子連れだから」と特に気を使ったことを紹介します。
1.目的地選び
<名古屋空港発着であること>
我が家から最寄の空港です。(高速で2時間半)それに,あまり大きくないし,利用者もそれほどでもないため,空港内で疲れません。成田は,前1回行って懲りました。とても子ども連れで行く気がしません。また,空港近くの駐車場の料金も安いです。
<1フライトで着くところ>
 乗換えは,時間が夜中だったり,待ち時間が何時間もあったり、次のゲートまでものすごく遠かったり,さらに子どもたちは自力で歩けない荷物と化してしまう可能性が高いです。また,離陸・着陸は大人でも何回もしたくないですよね。
<ずばり!近隣のビーチリゾート>
 ・名所・旧跡・景勝地・買い物は子どもには退屈です。
・現地の貧しい暮らしを見ずに済みます。これは,子どもには絶えられない衝撃になるようです。
 ・荷物が少なくて済みます。水着で過ごしていれば,服もそれほど要らないし,オムツもいりません。
 ・割合安く行けます。家族旅行では大事な要素です。
・海は大人も楽しい!!

というわけで,我が家は,グアムを選びました。
旅行の様子を知りたい方は子連れ海外旅行記グアム


2.ツアー選びと予約
<子ども半額!>
. 我が家の場合こうじゃないととても予算的に行かれません。子ども半額は大手の旅行社からそれほど種類はないけれど出ています。大人の料金だけを見るともっと安いツアーを出しているところがありますが,子どもの分も合わせて計算すると,子ども半額ツアーのはかないません。また,ベッドを使わない子どもは航空運賃分だけのツアーもあります。これだと長く滞在すると半額以下になる場合もあります。
<飛行機とホテルだけのツアー>
 日程に合わせて,ほかのお客さんたちといっしょに行動するのは,子ども連れには大変ですし迷惑をかけることになります。自由行動だらけのツアーにしておいて,後はオプショナルツアーを選んでいれれば楽しい旅行になります。
<コンドミニアム滞在>
ホテルのコネクティングルームという手もありますが,広さの面でコンドミニアムにこだわりました。また,ランドリー・乾燥機があるのもうれしいです。
<泊まるところをかえない>
 大変だから。
<信頼できる旅行会社へ予約>
 駅前の旅行会社をほとんど回ってパンフレットを山ほど集めて検討。そして,わたしたちの共済組合から割引券の出る「びゅうプラザ」さんに行って、「ジェットツアー」という会社から出ているツアーを申し込んでもらいました。2万円ほどの割引だけのために「びゅうプラザ」さんを通したのですが,これが大正解でした。出発1週間前に「ジェットツアー」が倒産。普通なら「これでおしまい!」のところ,びゅうプラザの担当の方が何とか空きを探してほぼもとどおりにしてくれました。
<オプショナルツアー>
 重ねて書きますが,名所・旧跡・景勝地・買い物は子どもが退屈し,機嫌をとるのに終始することになります。また,乗り物での移動時間が長いのもえらい目にあいます。
 わたしたちも初めてだったので,ほとんど日本で申し込んでおきましたが,今から思えばあまりその必要はありませんでした。むしろ,現地に着いて,担当の人に聞いたほうが,その時期に最適のものや子どもに今人気のものなど教えてくれますので,その場での申し込みのほうがいいかもしれません。
様子を知りたい方は子連れ海外旅行記プーケット

 というわけで,レジャーツアーのフリープラングアム ファミリー&グループ コンドミニアム アルパン・ビーチ・タワーとなりました。アルパン・ビーチ・タワーのよかったところは,ランドリーと乾燥機がリビング内に付いていたことです。遊びに行くときにスイッチオンしておけばかえって来たら終わっていますし,寝ている間もできます。また,リビングが独立してあるのはやっぱり居心地よく,「今日はどこ行きたい?」と聞くと子どもたちは「ここで遊んでいたい」というほどでした。

3.持ち物
・使い慣れた薬(風薬・熱さまし・腹痛・虫刺され・傷薬・ばんそうこうなど)
   かかりつけのお医者さんに海外旅行にいくからとお願いして出してもらいました。
 ・おやつ
   飴,ガムなどの軽いものがおなかに負担にならないし,飛行機の離発着時の耳対策にもなります。あと,食事まで待てない時用にビスケット・せんべいの類が少しあると安心。
 ・ゲームボーイ
静かに待っていてもらいたいときに助かります。
  あまりこまごましたおもちゃだとなくしたり持ち運びに面倒です。
 ・まるめられる帽子
 ・ぬれてもいい,かかとのあるサンダルなど、あとは,国内旅行のときと同じかな。


4.旅行中
 ・子どもだけにしない。
 ・水道の水は飲んでは行けないとよく言い聞かせる。
 ・レストランなどで出たパンは,1〜2個いただいて出ましょう。急に子どもがおなかがすいたときはもちろん,魚の餌付けにも役立ちます。桟橋から,パンくずを投げてるだけでもきれいな魚たちが寄ってきて,「お父さん、すっごーい!! 私にもやらせて!」と大喜びです。
 ・子どもの食事は,バランスのとれたものを目指しません。興奮してたり,慣れないものばかりだったりしてなかなか食べられないものです。1週間や10日くらい偏った食事でもどおってことはありません。それより楽しい食事の時間にしてやるほうがずっと楽しい思い出になります。わが家の娘たちは,バイキング形式のところで,果物を専門にあさっていました。「あんときは、スイカいっぱい食べたよねえ。」
 ・基本的に子どもは,遊んでるとき以外は自分で歩きません。アクセサリーのつもりで抱っこなりおんぶなりずっとしている覚悟が必要です。でも,ホント,ステキなアクセサリーです。子どものおかげで,いろんな人に声をかけてもらえます。上の子たちは,「oh! チビマルコチャン!」と呼ばれたし,下の子は「baby!」とかわいがられました。
 ・旅行にかかわったパンフレットや,旅行中のレシートその他なんでもとっておきましょう。帰ってから,写真といっしょに1冊のアルバムにまとめておくといい思い出になります。特に小さい子どもは忘れてしまいますが,時々アルバムを見せてやあると案外長く覚えています。また,「ホームページを作って旅行のことを書こう」といつ思い立つかわかりません。我が家も,このアルバムと首っ引きでホームページを作りました。




 我が家の娘たちも,過去2回の経験で,海外旅行の大体のことはつかんだと思います。また,上の子は小学2年生,まん中はあと3ヶ月で小学生ということで、今回はこの二人の娘と一緒に旅行を作ることにしました。
 とはいえ、まだ小さいし初めてのことだから、大体の枠組みは大人で決めて、細かいことは相談しながら・・でした。

  目的地・日程・出発日は大人が決めました。プーケット・4泊6日・1月4日発です。
 まず子どもたちと相談したのは、ホテルです。プーケットはそれほど大きな島ではありませんが、交通事情があまりよくないので、あちこちのビーチやタウンを自分で渡り歩くのは難しいです。だから滞在先に選んだホテルと周辺のビーチの雰囲気が大事になります。私たちは、ホテルの部屋はちょっと手狭になるけれどにぎやかなパトンビーチにするか、広々としているけれどちょっと外れのビーチにするか迷いましたが、娘たちは迷わず後者を選びました。バンタオビーチのコンドミニアムタイプのアラマンダです。やはり、広いリビングが何よりみたいです。

 次は、オプショナルツアーです。
<パパの希望>サイモンキャバレーショウ  ピピ島1日観光
<ママの希望>ピピ島1日観光 タイ古典舞踊 ムエタイ 寺院めぐり
<娘たちの希望>象のトレッキング ピピ島1日観光 
 ピピ島1日観光は全員一致を見ましたが、あとはばらばら。「象のトレッキングを認めるから少しはお寺でも見ないか。」と娘たちと交渉しましたが頑として首を縦に振りません。でもサイモンキャバレーショウは「オカマのショウだって。」と教えると「見るー!!」と乗り気になりました。そこで、ピピ島と象のトレッキングとサイモンキャバレーショウに一応決めていくことにしました。あと、新しくできたファンタジー、タイ・ビレッジ、ラチャ島、ランヤイ島、島内サファリなども現地での様子で考えようということにしました。(実際、現地に行ったら考えていたのとぜんぜん状況が違い、考えもしなかったオプショナルツアーを申し込むことになりました。)

 最後に持ち物。自分たちのものは自分たちで考えて選んで用意してもらいます。娘たちは、4日分の服、洗面具などのほかに、おやつ、ゲームボーイ、落書きちょうとペン、使い捨てカメラをそろえました。服と洗面具以外は、自分のリュックに詰めました。

 こうして子どもたちにも旅行づくりの端っこをかじってもらっていった旅行ですが、この旅行の子どもたちの評価は、「今までで1番楽しかった。」でした。それは、プーケット自体の素晴らしさもあると思いますが、一緒に計画を立てながらイメージを膨らませていたからじゃないかなあと思います。
 さて、最後に子どもたちは自分で撮った写真を現像してアルバムにまとめようとしてがっかりしてました。そのときは珍しがっていろんな草花や木を撮ったのですが、「やっぱり人がいない写真はつまらないなあ。」というわけです。失敗は成功のもと。次はいいのをお願いね!


 高学年になったら、資料集めから目的地、日程、予算なども考えられるかな。夏休みに、こんな風に旅行づくりをして行って来た記録をまとめれば、1研究にもなりますよね。