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Greece&Aegeansea

日程 2010年7月30日〜8月9日(9泊11日・1機中泊)成田空港発・着
旅行者 パパ・ママ
ホテル エレクトラパレスホテル(5泊・朝食付)アクアマリン号(4泊・全食事付)
旅行代金 一人 約280,000万円   合計約560,000円  
おすすめ サントリーニ島 火山登山   

出発まで

 「今年はクルーズしたいね」ということで選んだのがエーゲ海クルーズ。まず、2009年末までに申し込めば、2割引という4泊5日のイージークルーズ社のクルーズをJTB関連のクルーズネットワークを通して申し込んだ。航空チケットは、その日程に合わせてH・I・Sで別途手配した。より安くなるということで、ブリティッシュエアラインズのキャンセル不可の格安航空券を2月に手に入れた。しかし、月曜日に帰国すると安くなるということで、11日間という長期旅行(わが家にしては)となってしまった。ホテルは、その日程に合わせて東京マリソルを通してエレクトラパレスホテルを押さえた。
 そうこうするうちにギリシャの経済危機が表面化。ユーロ安となり喜んでいたが、なんとイージークルーズ社がそのあおりを受けてか事業停止の知らせ。4月にクルーズネットワークに代わりのルイス社のクルーズを押さえていただいた。ユーロ安もあり、2人で8万円ほど返金されたのはラッキーだった。

1日目 7月30日

 前日に千葉大へ通う娘のマンションで一泊。朝7時に出発し、約1時間で成田空港へ。
 チェックインカウンターで航空券を受け取ったが、混んでいるということで、この時点では並びの席はとれなかった。手荷物のチェックを済ませたあと、おでんとうどんをつまみにビールで一杯。出発時間が近づいたのでゲートで待っていると、名前が呼ばれ、並びの席が取れたとのこと。おまけに前方の少し広い席となりラッキーであった。
 飛行機は、全席テレビモニター付きで、日本語の映画も8本ほど自由に見ることができた。ギリシャ神話をモチーフにした「タイタンの戦い」「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」や「シャッターアイランド」など見ていると、長時間のフライトも気にならなかった。
 夕刻に、ロンドン・ヒースロー空港へ到着。ここで8時間近くの待ち時間。ここが格安航空券のつらいところ。ゆっくり食事を取ったり、うたた寝をしたりして過ごした。そして、夜中にギリシャへ向けて出発。ヒースロー空港の混雑があったため1時間遅れの午前4時にやっと到着。アテネのシンタグマ広場行きX95番のバスに乗った。到着したのは5時頃であったが、この時期ギリシャは夏時間のため辺りは、まだ真っ暗。狭い路地を、地図を見ながらエレクトラパレスホテルをやっとの事で探し当てた。

2日目 7月31日

 部屋で少し休んだ後、朝7時半にホテルのレストランへ。早朝の到着のため、私達は朝食をとるメンバーのリストには名前が無かったが食べさせてもらえた。
 そして、アクロポリスへ徒歩で向かった。細い路地を抜け、古代アゴラを見下ろしたりながら参道を進むこと約15分で到着。一人12ユーロの共通券を買い中に入ろうとしたら、呼び止められてしまった。首に巻いたタオルがいけないらしい。理由はよく分からないが外したら通らせてくれた。
 開門の8時を少し回ったところだったので、まだ閑散としていた。やはり、まだ幾分涼しい、朝一番の観光がいいようだ。はじめてなので、いろんなところで写真を撮りながら進んでいったが、神殿に近づくにつれ社会科見学の子どもたちなどだいぶにぎやかになってきた。
 パルテノン神殿は、大規模な修復が行われており、巨大なクレーンが目障りではあったが、やはり教科書などでしか見たことがない物を生で見ると感動があった。
 ディオニソスの劇場を見ながらアクロポリスを下り、ゼウスの神殿へ。多くの石柱が倒れるなどしていて数本しか残っていなかったが、その高さには圧倒された。次は第1回近代オリンピックが開催されたパナティナイコ・スタジアム。ガイド本では、中に入れないとあったが3ユーロで入ることができた。しかも無料の日本語音声ガイダンスも備わっていた。ここからのアクロポリスの眺めもよく期待以上であった。
 新アクロポリス博物館で、パルテノン神殿やの彫刻の複製などを見学した。昼はタベルナ・ビザンチィーノでギリシャ料理を食べた。パンに青カビが生えていたのはいただけなかった。その後は、さすがに疲れて昼寝。夜は、手近なところでホテルの展望レストランでアクロポリスを見上げての食事とした。


ニケの神殿

パルテノン神殿

エレクティオンの少女像

ディオニソス劇場

ゼウスの神殿

クーベルタン男爵のすわった座席

パナティナイコ・スタジアム

レストランからの眺め

3日目 8月1日

 8時の開門に合わせて、古代アゴラへ。ヘファイストスの神殿は小振りながら、保存状態が良かった。神殿の後ろの方で記念写真を撮っていたら、おやしいと思ったのか見張りのおばさんがやってきた。クルーズや博物館でもそうであったが、どこも警備はかなりきびしい。
 次は、オモニア広場方面にある国立考古学博物館へ。入り口を間違えて、周囲をぐるっと一周してしまったが、イヌなどの糞尿で臭いがひどく閉口してしまった。
 館内は大変広く、約60部屋に仕切られていたが、ほとんどは保管庫のようで、中央部分以外はあまり面白いものではなかった。ただその所蔵品の数に驚かされた。
 昼食は、タベルナ・プサラへ。道に迷いながらたどり着いたが、しょっぱくなく結構おいしいギリシャ料理であった。
 昼寝の後、夕食のために徒歩約10分のアセンズゲートホテルへ。予約なしだったので、残念ながらゼウスの神殿は見ることができなかったが、パルテノン神殿を見上げながら、イタリア風の食事をとった。しかし、昼も食べ過ぎていたため、せっかくのメインディッシュのパスタはほとんど残してしまった。


へファイストス神殿

中央回廊
お気に入りのタコの壺


4日目 8月2日

 待ちに待ったエーゲ海クルーズへ。シンタグマ広場8時のバスに乗ろうと思ったが、チケット売り場がよくわからない。何とかなるだろうと思い。そのまま乗車。無賃乗車がバレルと、60ユーロの罰金となる。40分ほどで到着し、ドキドキしながら降りたが、そのままで済んでしまった。
 大変だったのは、その後。乗るべきアクアマリン号の姿は見えるのだが、今どこにいるのか、港への入り口はどこなのかサッパリわからない。あちこち歩き回って現地の人に現在場所を聞いてやっとターミナルにたどり着くことができた。やれやれ。
 ターミナルにはクルーズを待つ人々の長蛇の列。ざっと1,000人。10時頃船に乗り込むことができた。
 11時に出航。そして全員参加の避難訓練。そして昼食となったのだが、1,000を超える人がレストランへ殺到するのですでに長蛇の列。最上階のプールサイドのバフェがすいているというのでそこで食べることにした。
 午後はプールで一泳ぎ。プールは塩辛く海水をくみ上げているようだ。透明度もないし狭いしあまりいいものではなかった。
 午後6時、昼寝の後、最初の訪問地ミコノス島へ。パラポルティアニの白い教会・六つの風車などお定まりのコースを歩いた。美しいサンセットを見て2時間ほどで船へ戻った。


パラポルティアニ教会

六つの風車

リトルベニス


5日目 8月3日

 午前は7時にトルコのクサダシへ。エフェソスの古代都市遺跡へのエクスカーション(オプショナルツアー)に参加。セシルさんという現地の日本語ガイドが丁寧に案内をしてくれた。この遺跡は事前の学習なしで行ったわけだが、期待以上であった。特に壮大な図書館跡はギリシャの遺跡以上であった。
 エクスカーションでは、特産の革製品のショップへ連れて行かれ、ファッションショーも見せてもらったが、数十万円の革のジャケットを十数万にするといってもおいそれと手が出るものではない。それで経済感覚が狂ってしまい、トルコに行った記念にとトルコ石のリングをペアで購入してしまった。比べれば安いが大変な出費だ。
 午後は、パトモス島へ。ヨハネが弟子に神からの啓示を書かせたという洞窟と、聖ヨハネ修道院へ。どちらも世界遺産ということだが、あまりパットしなかった。
 この日の夕食のドレスコードはギリシャ。みな、青と白の色が入った服装での食事であった。


古代のトイレ

クレオパトラの妹の棺

図書館跡

25,000人収容の劇場

ヨハネの洞窟

修道院


6日目 8月4日

 この日は丸1日ロドス島観光。まず午前は、港から50km離れたリンドスのアクロポリス・要塞へのエクスカーションに参加。
 やはり、観光の鉄則は開門一番に行くこと。私達はまだ早いほうだったので、入場もスムーズだったし日陰で説明を受けることができたが、帰るときの入り口は長蛇の列となっていた。
 アクロポリスの神殿自体はほとんどが補修された物だったので大きな感動は無かったが、絶壁から見下ろす景色は素晴らしい物だった。
 帰りに、陶器の工房とショップへ案内されたが、目的のタコの壺が見あたらなかったのでパス。戻ってロドスの旧市街を歩いて解散となった。
 午後は、船から徒歩5分ほどのビーチへ。20分ほど歩けばもっとステキなビーチがあるようだが、暑い中そこまで歩く気力はなかった。だから、あまりきれいなビーチではなかったが、エーゲ海で泳いだというアリバイはできた。ビーチにはイルカの像があったが、その周辺には大小様々な魚が泳ぎ回っており、釣りをする人もみられた。
 ディナーのドレスコードはエレガント。持っている服の中で一番オシャレな物をということなので、このためだけに持って行った服を着て、ディナーの前に行われた船長主催のカクテルパーティーに参加した。


リンドスのアクロポリス

リンドスの絶壁

後ろでポーズをとる姉妹

ロドス旧市街

イポトン(騎士団)通り

港の近くのビーチ

カクテルパーティーの前の記念写真


7日目 8月5日

 午前中は、クレタ島ヨーロッパ最古のミノア文明発祥の地クノッソク宮殿へのエクスカーションへ参加。宮殿には使い古した陶器を捨てた3つの巨大な穴など面白い物がたくさんみられたが、飾られているフラスコ画はすべて複製。それでも長蛇の列ができていた。見学の後、考古学博物館で本物を見学。そして、近くのコピー商品屋で念願のタコの壺のコピーを手に入れた。
 午後、昼寝の後夕刻から最後の訪問地サントリーニ島へ。ここでは、日本人の参加者はわが家だけのため英語のガイドであったが、火山島へのセーリングと火山見学というエクスカーションへ参加した。
 いったんクレタ島の港へテンダーボートで渡った後、船を乗り換え火山島へセーリング。そこから見上げる火山島はいや高く、登山も途中までだろうと思ったら大間違い。途中で解説を聞きながら40分ほどかけてしっかり山頂まで登るツアーであった。わが家はしっかり靴を履いていったので快調であったが、サンダルなどで参加した外国人は悪戦苦闘。ここだけは履き慣れた靴が良い。
 下山は10分ほどで一気に港へ。その後、小さな火山島にある海の温泉へ。船から飛び込み50mほど泳いでいくとだんだんと海水の温度が上がってくるのが感じられた。海辺には、所々から熱水が噴き出していた。
 年配の人には厳しいかもしれないが、今回のエーゲ海クルーズでは最も印象に残るエクスカーションだった。
 その後、フィラ村へのバス旅行もセットされていたが、これは通りすぎるだけ。結構疲れたのですぐにでも船に戻りたい気分であった。


クノックス宮殿のフレスコ画

クノックス宮殿

火山島

火山島山頂

海に面した温泉


火山島からサントリーニ島を臨むパノラマ写真

8日目8月6日

 エーゲ海クルーズを終えてアクアマリン号を下船するときが来てしまった。早めの朝飯をとり、無賃乗車はせけようと地下鉄で帰ることにした。しかし、これが大失敗。地図では、近くに思えたピレウス駅は荷物を持ってだと40分ほどかかる。おまけに歩く途中でスーツケースのキャスターが破損。それまでは天国だったが、一気に地獄に堕ちてしまったように大変な思いをした。
 汗だくでピレウス駅にたどり着き、電車に乗ってやれやれと思っていたら、その電車はアクロポリスへは行かないとい。仕方なく次の駅で下車し、オモニア広場行きのX19番のバスへ乗り換えた。オモニア広場からは、再び重い荷物を引いてエクストラパレスホテルへ。これでパパはすっかり腰を痛めてしまった。
 ただ良かったのは、到着したのが10時で、すでに部屋のクリーニングが済んでいるとのこと。部屋でシャワーを浴びて、日本料理店「風林火山」で疲れを癒すことにした。その時のビールの心地よさは忘れられない。
 夕食は、タベルナ・トハニで。ここは今までのタベルナよりもおいしく安く生演奏もあり最高であった。あまりにおいしく翌日もお世話になった。


9日目 8月7日

 最終日は1週間ぶりにアクロポリス・パルテノン神殿へ。時間の制約が全くないので、神殿の前の最高の日陰で2時間ほどぼうっと過ごした。人間模様を眺めるのも面白い。11時前になって、国立庭園を通り抜け無名戦士の丘へ。ここで1時間ごとに行われる衛兵の交代式を見学した。
 風林火山で昼食を取った後昼寝。パルテノン神殿が望める4階のプールで一泳ぎした後、前日と同じようにタベルナ・トハニで夕食を取った。道すがら、パキスタンから来た青年が売っている不思議なトマトのおもちゃを2ユーロで購入した。


無名戦士の墓

ホテルのプール

10日目 8月8日

 朝4時に起床。荷物をまとめエレクトラパレスホテルを後にする。X95番のバスで空港へ。早朝のバスの割には現地の人も多数乗り合わせて満員であった。
 朝8時15分発のブリティッシュエアラインズでヒースロー空港へ。日本料理店「ワガママ・レストラン」で餃子・焼き鳥・ラーメンなどを食べた後、成田行きの便に乗り込んだ。

11日目 8月9日

 朝9時頃成田到着。重い荷物を宅配にお願いしたが、マスターカードのゴールドカードは国際線の宅配は無料とのこと。ラッキーだった。成田エクスプラスでまずは新宿へ。途中下車し、パパがいつも寄っている地下の回転寿司「沼津港」で久しぶりの寿司で腹一杯にした。そして、松本へ。11日間に及ぶ長いギリシャ旅行を終えた。